<選手の軌跡  ~玉置 隆~>

これまで掲載してきました<選手の軌跡>を今回号から今年入部した新人を紹介していきます。新入部員は初めての都市対抗野球大会です。本大会に向けての意気込み等を聞いていますので、是非お楽しみにして下さい。

新人特集1回目は予選で大活躍の「玉置 隆投手」です。

 

第1号 「腕がちぎれても ~魂の108球」

玉置 隆(たまき ゆたか)投手

和歌山県出身 私立和歌山商業高校 - 阪神タイガース

 

あと1アウト。最後の打者が打った球がレフトのグローブに収まった瞬間、いつもクールな玉置投手の顔がくしゃくしゃに緩んだ。北関東大会2戦目、富士重工業を相手に2安打無四球、2塁も踏ませない完璧なピッチング。まさに魂の108球だった。

そんな壮絶な予選大会を終え、代表権を掴んだ玉置投手の野球のツールに迫ってみた。

 

昨年まで阪神タイガースでプレーしていた玉置投手。今年から鹿島野球部のユニフォームに袖を通し熱い投球を見せているが、野球を始めたきっかけは意外なものだった。

さぞかし野球小僧で物心ついた時から、野球をやっていると思いきや小学1年の時に親が勝手に少年野球チームに入部届けを出していたようで、当時は嫌々野球をやっていたそうである。しかし、和歌山の自然に囲まれて育ったヤンチャな少年が、成長するに従って人より少し早い球が投げられる事に気づき、野球が少しずつ好きになっていったのもこの時期である。

そして、野球が大好きになったという中学時代を終え、私立和歌山商業高校に進学した玉置投手は3年生の夏、憧れの甲子園に出場する。2回戦で敗退はするものの、プロのスカウトの目にとまり阪神タイガースに入団する事になるのである。

 

自身のプレースタイルを「ガンガン攻める投球」、性格を「強気!プラス思考!」というように憧れの選手も「松阪大輔投手」であり、なるほど納得の玉置投手であるが、鹿島野球部に入部して感じた事などを聞いてみると、「泥臭く何処よりも熱い野球をするチーム」と返ってきた。日頃の練習や選手間の熱い思いなどを聞いて、更に自身のプレースタイルにも重なり、まさに今、熱い鹿島野球を実感しているのであろう。

 

予選を経験し、「会社や社員の熱い思いとプライドをかけた戦い」だと感じた玉置投手は、本大会での抱負を「優勝、それしかない!と」キッパリ言い放った。

「勝利を導く投手になりたい」と語った玉置投手の目は、自分のあるべき姿と明確な目標を見据えているようでもあった。

コバルトブルーの熱い魂を持つ玉置投手が、またきっと私たちに素晴らしい投球を見せてくれることであろう。

IMG_1161

北関東大会での玉置投手

(記:後援会)

 

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コメント

    • 杉本 芳昭
    • 2017.01.19 4:40pm

    まだ、野球やってくれていたんですね。阪神退団後は普通に仕事していると思いました。同じ母校の者としてたいへん嬉しいです。阪神時代からずっと応援していました❗️頑張って下さい。玉置くんのサイン今でも家に飾ってます。
    社会人野球には、ハッキリ言ってあまり興味はなかったけど、これからは新日鐵住金鹿島の応援します。昔は和歌山の住金にも野球部があって結構強かった記憶があります。地元を離れ社会人で活躍する玉置くんの勇姿を期待して陰ながら応援しています。頑張れ〜市和商の⭐️玉置‼︎

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