第12号 「忘れられない春のセンバツ初出場準優勝!」
江藤 諒 (えとう りょう) 外野手
東京都出身 聖望学園高校 - 八戸大学
東京都足立区出身の江藤選手。3人兄弟の末っ子で4歳上と2歳上の兄が野球をやっていた。兄達の背中を追っかける様に野球を始めた。小学校1年生、江藤選手の野球人生のスタートである。
兄達と共に地元の野球チームに所属し、汗と泥にまみれ野球に打ち込む江藤少年。左利きということもあって、ポジションはピッチャーとしての期待も高く、小学校、中学校とピッチャーで通した。中学校卒業後は埼玉県の聖望学園高校に進学する。聖望学園高校で最初はピッチャーで入部したが、足の速さを買われ外野手へコンバートとなった。
江藤選手の野球人生で語るべきは聖望学園高校の甲子園出場であろう。2008年第80回記念春のセンバツ。聖望学園高校は前年の秋季大会の実績を携え、センバツの初出場を果たす。初出場ということもあり、「なんとか初戦突破を!」がチームの目標だったそうだ。
しかし、初出場での怖いもの無しの強みだろうか2回戦で小松島高校(徳島県)を破り初戦突破。3回戦では履正社高校(大阪府)と次々に相手を勝ち倒し、8強入りをする。
準々決勝の対戦相手は京都府の強豪平安高校(現龍谷大学付属平安高校)。この試合、2回裏満塁となった場面で打順1番の江藤選手に打席が回ってきた。平安高校の左腕投手の速球をレフトへ打ち返し先制のタイムリーを放つ。これで打線に火がついた。この回で一挙4点を上げ攻撃に弾みがついた。
続く3回でも聖望学園高校は2点もぎ取った後、江藤選手は3塁打を放ち2点追加。試合序盤で8点をとり、その後も試合の流れを変えることなくエースの好投で8-0の勝利。準決勝進出を果たした。
一度ついた勢いは止まらない。準決勝相手の千葉経済付属高校(千葉県)を4-2で破り、初出場にして決勝まで勝ち上がる。決勝の対戦相手はエース東浜(現ソフトバンク)擁する沖縄尚学高校。夢にまで見た甲子園での優勝まであと一つであったが、沖縄尚学高校(沖縄県)の猛攻に歯が立たず0-9で敗れた。やはり優勝の壁は厚かったが、初出場での準優勝ということで聖望学園高校の健闘は称えられた。
現在所属する鹿島硬式野球部では、打率アップを課題に練習に明け暮れる。守備でも「外野に球が来てもランナーを必ずアウトにして見せる。」気さくに取材に応じて頂きながらも強い闘志が感じられた。
外野を守る江藤選手
(記:後援会)