第15号 「忘れられない都市対抗予選」
福盛 陽平 (ふくもり ようへい) 内野手
福岡県出身 九州学院高校 - 徳山大学
福岡県北九州市出身の福盛選手の野球との出会いは4歳頃。
駄菓子屋で売っているプラスチック製の野球ボールがいつも遊ぶ時のおもちゃだったそうだ。三人兄弟の末っ子で7つ上と5つ上の兄に交じり、父親も加わって4人が自宅で練習をしていた。マウンドからバッターBOXまでの距離が実際のグランドのそれと殆ど同じ距離だったそうで、福盛少年にとってスローイングの距離はとても長く感じられたものの幼少期に強い体を作るのに役に立った。
クラブチームに所属し野球が本格的になるのが小学校4年生の時。地元のスポーツ少年団に入団し最初からピッチャーを任された。幼いころからの親兄弟との練習の積み重ねが生きたのだろう。その後中学校でもずっとピッチャーで通した。ピッチャーで相手に投げ勝つのが楽しくてしかたなかった。
小学生時代の福盛選手
野球少年なら誰しもが憧れる甲子園を目指すべく高校は、実績・実力ともに揃った九州学院高校に進学。ピッチャーのつもりで入部したがいきなりサードを指名された。内野手福盛選手がここに生まれる。
甲子園出場経験のある並みいる先輩たちの中で鍛えられていった。惜しくも自身は甲子園出場にはおよばなかったが、一発勝負の高校野球を通じて福盛内野手は成長していった。
福盛選手に記憶に残る試合を聞くと、鹿島硬式野球部入部3年目の2010年都市対抗北関東予選。対戦相手は富士重工業、富士重工業リードで9回まで続き、試合は決まったかに思えたが、9回裏に当時のキャプテン橋本の逆転満塁サヨナラホームランで奇跡の勝利をした。野球は最後まで分からないとはまさしくこのことだった。その年本大会に出場した硬式野球部は準決勝まで進み、10年振りに黄獅子旗を獲得した。
今の硬式野球部での課題は、守備と打撃の確率をあげて行くこと。チームとして何としてでもWドームに出場する。主将としての強い意志が感じられた。
2016年シーズンの福盛主将の活躍を期待したい。
(記:後援会)