第4号 「存在自体がムードメーカー」
西村竜治(にしむらりゅうじ)内野手
大阪府出身 智辯学園高 - 明治大学
場所は2011年夏の甲子園。大会10日目の第4試合。強豪横浜高校相手に9回同点タイムリーを放ち、1塁ベース上で何度もガッツポーズする選手がいた。それが当時智辯学園高でプレーしていた西村選手である。まさにガッツで打ったヒットであった。そんな元気印の新人、西村選手に話を聞いてみた。
出身はだんじり祭で有名な大阪。父親の影響で始めた野球は、大阪らしいだんじりと浜風を浴びながらのものだった。
現在は内野手の西村選手も、中学・高校は投手であり憧れの選手は松坂大輔投手・松井秀樹選手だったそうである。とても練習が厳しい中高時代で、智辯学園時代は夜10時頃まで練習をしていたそうで、その甲斐あって3年夏の甲子園ではベスト8まで進んだ。
控えにまわっていた西村選手は自分の存在意義を探し、常に大きな声やチームメートを盛り上げる役に徹していた。当然試合に出られない苛立ちはあっただろう。そんな悔しさやチームを何とかしようという気持ちが、甲子園でのこのヒットにつながった。
その後名門明治大学へ進学。大学でも元気をモットーに頑張った西村選手だが、悔しい事が1つあったそうである。現在はチームメートである同期の佐藤竜一郎選手がいた法政大学にあと1勝のところで負けて優勝を逃した事だそうだ。
現在、都市対抗本大会に向け更に元気いっぱいの西村選手であるが、鹿島野球部に入部して感じたことや思ったことを聞いてみた。
「野球に対してとても真剣で、熱く、職場の思いを背負っている。これが社会人野球なんだ」との事だった。勝負どころでの1発を打てる打者になりたいと語る西村選手は、初めての予選大会や本大会を経験し、更に「存在自体がムードメーカー」になる事だろう。
ブルーウィングスからは今日も元気な西村選手の声が響く。
現在の西村選手
(記:後援会)