<選手の軌跡 ~谷口 諒~>

第二号 「猪突猛進~なりたい自分に~」

谷口 諒(たにぐち まこと)選手

愛知県出身 済美高校 ― 横浜商科大学

 

谷口諒の売りは「遠くへ飛ばす力」だ。これは練習で身に付けた技術ではなく、生まれ持った才能である。谷口選手が何を想い、何を考え野球を始め、プレイしているのか聞いてみた。

 

愛知県で暮らす谷口一家は生粋の中日ファンだ。谷口選手が幼き頃から、居間にあるテレビでは当然のように中日の試合が流れていた。父の影響もあって、野球に興味を持ち始めた谷口は「この目で観てみたい」と、ナゴヤドームに足を運んだ。これまで野球は観るものに過ぎなかったが、この観戦をきっかけに谷口はプロ野球選手を志すことになった。

 

プロを意識する谷口選手は中学では春日井ボーイズ、高校では済美高校へと進学した。中学ではスタメンを取ることができなかったが、猪突猛進な性格で腐ることなくずっと練習をしていたのが実り高校では監督にバッティングセンスを認められ、1年の秋にはスタメンに選ばれた。2年になると、4番を任されるほどだった。

 

その後横浜商科大学に進学。3年の秋季リーグでタイトルを獲得、秋季リーグで4年ベストナインを受賞など輝かしい成績を残している。なぜプロに行かないのかと思うほどの成績だが、大学ではプロ志望届は出さなかったそうだ。社会人で2年間きっちりやって、それからプロを目指した方がいいからと判断したからだ。

 

都市対抗本大会に向け今日もバッティングに磨きをかける谷口選手だが、「チームの顔、4番を打つ選手、勝負どころに強くなりたい」と言う谷口選手は自分の目標とそこに至るビジョンをはっきり見据えているように感じる。

 

昨年は出られなかった東京ドームでの試合、悔しさをバネに猪突猛進練習を重ねてきた。今年こそドームで魅力を発揮し熱い長い夏にしてくれるだろう。

打点を挙げ喜ぶ谷口とチーム

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